昨日の大雪が嘘みたいに快晴。
晴れじゃない、快晴。ほんとうに雲がない。

周りは真っ白だから、当然まぶしい。
まぶしいをとおりこして、痛い。眼が痛い、っていうくらい
まぶしい。
雪を見てるのに、太陽を直接見ているみたいに
気をつけないと涙がでてくる。。
真っ白な雪が降る場所なんだなあ、と雪かきの手を止めて実感。

海沿いの町だから、カモメや海猫がたくさんいる。
運河の、街灯や桟橋のへりに止まっているのをよく見かける。
船を追いかけて飛ぶ姿もよく見る。
でも、あんまり高いところを飛ぶ鳥だという印象がなかった。
真っ青な空に、カモメが、すごーく静かに何羽もつらなって飛んでいた。
白いおなかとかすかに灰色がかった翼が、微動だにしないまま
静かに流れるように進んでいく。すごく上空を飛んでいるように見える。
地上は無風だけれど、だから暖かいけれど、
あれだけ高いところになると、乗れるだけのかぜがあるんだろうか。
雪の後の快晴の日には、地上にも空にも、ちょっといいものが見られる。

雪あかりの観光客で大混雑の旭町どおりへ。
いろんな雪だるまがお出迎えしてくれる。
Snowman Streetとか言うイベントになっているらしい。
いろんな店舗の前にそれぞれのお店を表す
個性豊かな雪だるまがせいぞろい。
なかにこんなのを見つけた。


手抜きと言えば手抜きなのかもしれないが、斬新。
四角い雪だるま。トリコのマフラーが素敵。

日差しを浴びて、溶けて固まってを繰り返して、少しずつ姿を変えてゆく雪だるま。
大きいのもちっちゃいのも、みんなそろってお客さんのお出迎え。

 三連休初日。

昨日の夕方から夜中雪が降った。
あさ、階段が見えない。今日は本気の雪かきからだ。
札幌では18センチ、小樽では44センチ、余市では53センチ雪が降ったらしい。
町中真っ白で、もちろん雪かきに終わりは見えない。

杜の樹は雪あかりのお客さんでいっぱい。だから仕事もいっぱい。
がんばってくれているのは洗濯機と乾燥機。
乾燥機からでてきたばっかりのシーツは、
ほわほわであったかくてすごくいい匂い。これを畳むのは楽しい仕事だけど、
2段ベッドの2階のベッドメーキングは毎回なんちゃってサーカス気分。

仕事を終えて、町を歩くと、雪あかりのボランティアのひとたちが
雪に埋もれてしまった雪あかりのかけらを掘り出したり、再建したり。
たいへんなお仕事量になっている。
運河沿いの新雪にはいろんな落書き。
韓国語、英語、日本語、その間にスノーエンジェルが羽ばたいている。
雪につっこんで、手袋をぬらして、「夜までその手袋なのにどうするの!」と怒られている子ども。
しかたないよね、雪があったらさわりたくなっちゃうんだもん。

日が落ちて、雪明り本番。
手宮会場も運河会場も大変な人ごみだ。
人がいるからなのか、明かりがともっているからなのか
そんなに寒くない。
寒いと息が白くなるのは、自然現象だけど、
白い息が出ると、少し寒くないような気がするのは人の心の中の仕組みで
なんかちょっと不思議。

手宮会場


運河会場



新しい雪が降って、きっと大変だったけど、
新しい雪であかりがほわほわして、またとてもきれい。


10日。ヘルパーだけが日本人。ワールドカップ風な宿泊客にひとり日本代表でした。 
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雪祭りと雪あかりでお客さんいっぱいだ。
網走に向かう人、登別に向かう人、旭川に向かう人。
北海道はおっきいから、みんなが次に向かう場所は
それなりにとおい。
それなりにとおいから、そこに向かう旅程がまた楽しいんだろう。

キルギスからの旅人が、言ってた。
旅はいっつもノープラン。決めて動いたら、
きつきつで苦しくなってしまう。どこに行くか、
なにをするか決まってない方が楽しい。

どこに行くか、なにをするか、考える時間も旅のうち。
そんなことを考える時間のある旅をするのが楽しい。

午前の仕事をおえて、お昼を食べに町にでる。
道を歩いてても、人の数がおおい。
まちのいろんなところに、ゆきあかりのかけらが散らばっている感じ。

お昼をたべて、温泉にむかう。じっくり暖まって、
床暖房のきいた広間でうとうと。ご飯を食べたり、
お昼寝をしたり、テレビをみたり、本をよんだり。
思い思いのことをしている人たちの隙間で、子どもが走りまわる。
夕暮れまであとすこし。今日も雪あかりが始まる。


 とっても便利にはなっていると思いますが、それはリアルをフォローするツール。

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午前中たっぷり仕事をして、13時半の電車に乗ったら
16時半に空港に到着。その後飛行機で1時間半、JR北海道で1時間で、
小樽に到着。乗ってる時間だけだと5時間半で到着。

ただいま小樽。

地方都市にすんでいるからよけいそう感じるのだろうけど、ソウルより遠いかも。
逆に言えば、アジアはどこも近いってことだ。
小樽に、札幌に、韓国や中国の人たちの来訪が多いのにもうなずける。

海外からのお客様が増える一方で、国内での人の移動はどうなっているんだろう?

最近は、海外の観光地で日本人になかなかあわない。
とくに、若い人を見ない。
だから、たとえばアンコールワットで、たとえばカオサンで、
たとえばホーチミンで、日本人か?とは聞かれない。
まず、韓国人か?中国人か?って聞かれる。韓国や中国のかたがたくさん訪れているのに、
日本人はあんまりこの国に来なくなっているから、って現地の人の肌感覚なんだと思う。

いかなくてもウェブでどんな情報でも手にはいるよ。
だから旅行に行く時間とお金があったら、新しいパソコンを一台買うよ。

そんなこと言われてなんか悲しいなあと思ったので、
「シアヌクビルで泊まった宿で、赤い蛇口から水が、
青い蛇口からお湯がでたよ。
言葉も通じないからそれに気づくのに半日かかったよ。
たぶんウェブでは得られない情報だよ。」
とか、得られなくてもかまわない情報だろうな、わかりながら屁理屈をこねてみた。

で、いい、わるいはわたしが決めることじゃないけど、
旅ってすてきなことだと思うから、
いろんな言い訳は抜きにして、やっぱりたまにした方がいいとおもうんだよな。

だってほら、電車と飛行機に一人で乗るだけで、こんなにいろんなこと考えられる。

というわけで、今回も始まりの日。
会いたい人がいて、みたいものがあるから、肌感覚のある雪あかりの小樽、雪祭りの札幌へ。

 始まるときは先の長いような気がしていたことも
終わりかけると、早かったなあという感じで、終わってしまえばあっという間。
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休みも、たびも、雪かきも。例えばテストも、講演会も、掃除も、入院も、
たぶんまだしばらくわからないけど人生とかも。

朝の雪払いはかなり本気ので、汗ばむような作業量だったけど
夕方にももう一度雪払い。やる側は、長いなあ、と、あっという間だなあ、を
繰り返しながら作業するけど、降らせる側はなんにも考えてない。ただ降るだけ。
空を見上げても、ずーっと、際限なく降るだけ。


かと思えば、夜には雲がほとんど晴れて、空いっぱいに星が出ていた。
雨の後は空気が綺麗になって星がたくさん見えるというけど、
雪の後も星がたくさん見えるのかも。

今回の旅行中も本当によく歩いた。終わりに近づく頃にはいつも、
足のどこかが疲労骨折でもしているんじゃないかと思う。でも
歩きながら、同じ道でもたどりながら、その辺にある何でもないものを撮って
また歩いて、という繰り返しが好きだ。
雪が降ると、すごく簡単に景色が変わる。
昨日まで当たり前に会ったものがなくなるし、昨日はなかったものが現れたりする。


寒いところに寒いときにくるのは、こういう小さな変化にも
へえ、って思うような仕組みが自分にもあるってことを確認できるようになんだ。


2010年のおわり、21世紀になってもう10年が過ぎたんだね。
大変お世話になりました。次の10年もまたぽちぽちお世話になりたいと思います。

これを書いている今日は31日なので、
オーナーの手打ちそばをいただけるらしい。
旅の終わりの楽しみ。


雨だれの音が続くあさ。どうも気温が高めのようだ。
昨夜の宴のお酒で、少しぼんやりしながら目を覚ます。今日も空が白い。
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 北海道に来てなんだ!という感じかもしれないが、ラーメンがあまり得意でない。
というか暖かい麺類が。味の好みではなく、出された量の半分までいかずに
おなかがいっぱいになってしまうのだ。
おいしいのに途中からはずっと、おなかいっぱい、と思いながら
食べ続けなければいけないというのは、実は結構苦痛なものだ。

そんなラーメンだけど、珍しく食べたい気持ちになったので小樽で挑戦。
寒い場所で、中華料理屋のまえを通ったときのおいしそうな匂いにほっとしたからか、
味噌ラーメンを食べてみることにした。
寒い中足下はつるつるしながらお店にはいる。連れのめがねが曇る。
何組かのお客さんと、なじみらしい学生の集団と、おいしそうな匂い。
久しぶりのラーメンは、暖かくておいしくて幸せな気分だった。
やっぱり途中からはおなかいっぱい、と思いながら食べたけど、
朝の雪かきや、外の雪景色を思い出すとなんとなく入っていくから不思議だ。

寒いところには、それに似合うご飯があるんだろうとおもう。


あんかけ焼きそばは好きです。

夜、海沿いの商業施設のLEDで作られたイルミネーションと、
海に浮かぶヨットのマストに飾られた光を眺める。
買い物の終わったお母さんたちが話し込んでいるので、仕方なく
雪玉遊びでもしようか、という感じの子供たちが、
暗くななりかけた池に雪玉を投げ込む遊びをしている。
室内から、寒くないのかなあ、と眺めるけど、幼い頃、雪遊びで寒さを感じた記憶がない。

いつからこんなに、寒いとか暑いとかを五月蠅いほどに感じるようになったんだろう。

 同じ感じ、というのはにおいでわかったりするものなのかもしれない。
まあそれは、28日の終わりの話。
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どこをとっても絵になる、というのは、南国に向かうと必ず思う言葉。
太陽の光のつよさと、沖縄人の友人の母親の
南国の植物には謙虚さが感じられない、との言葉に納得したくなるような
あふれんばかりの生命力に満ちた原色の花や、
はっとする色あわせの昆虫、空の青、海の青だったり、
突然のスコールのすさまじい強さや、その中でさらに勢いを増す緑。

と同時に今回冬に北に向かって、北国でも同じことをおもった。
どこをとっても絵になる。
南国と決定的に違うのは、北国のそれにはやっぱり人の影がある。
絶対的な自然はどうあっても美しいとおもうけれど、北海道の、小樽の
絵になるそれには、歴史的な構造物しかり、運河や雪の舞う駅のホームや
海沿いの商業施設から見える風景に、
この場所に生活を築こうとした先人の陰と、それを守ったり変化させたりしながら
いまにつないでいる人の影が見える。

どこをとっても絵になる。
南国と北国のそれは対局にあるものかもしれないが、そのそれぞれが好きだ。


よる、晩酌に出かけた先で席待ちの最中に3人組の男性と軽い会話をする。
まさかの同分野のお仕事の方だ。
飲めなきゃ話にならない仕事、未だにそんな言われ方をされる分野なので
お酒の好きな、ということと、まさか同じ分野の仕事をしているとは、というところで
意気投合。小樽と札幌の話を聞きながら、お酒をごちそうになった。

同業屋、というのはやっぱり何か、呼び合うものがあるのかもしれない。

 誰の目に見ても明らかな訳ではないけれど、私の中でだけは必然。
せっかくの快晴を吹雪にしてしまってごめんなさい。
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朝から晴れの予感で、昨日よりは気温も高く、道も歩きやすい。
来た頃よりも観光客の数も多く、境町通りもにぎわっている。
なにより昼過ぎ、本当に真っ青な空が広がって、晴天に白い雪がよく映えて
これなら大丈夫なんじゃないかな・・・と思ったので水天宮さんにむかった。


この快晴。この狛犬のおしり。水天宮さんは小樽で一番目か二番目に好きな場所。

好いているけれど好かれているかどうかは別問題で。
水天宮さんにわたしがいったら、必ず天気が悪くなる。これまで100%の確率で。
ここまで来ると必然だ。
でも今日の快晴ならもしかしたら・・・と思ったけれど。

お昼ご飯に小樽らしい海鮮丼を注文するお客さんの隣でアジフライを食べ、
今日もご飯がおいしい・・・と海鮮に関係ない感想をもちながらお昼をおえ、
この天気ならたくさん歩けそうだな・・・と外に出てみたら、
たった30分でさっきまでの天気が嘘のように曇っている。


さらに30分後には、正午の晴天が嘘のような吹雪になっていた。
ある意味予定調和。安心ではないけれど、もう、私と水天宮さんの組み合わせは
どうやっても天気が崩れるものなんだと、あきらめた。

もともとの新聞の予報は意味がないので見なかった。
それでも私は、あの景色を眺めたくなるから、また水天宮さんに詣るのだとおもう。

 窓から見える木の枝につもる雪でわかる。
今日の雪かきは本気。
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午後から札幌に向かう。
約束の待ち合わせのまえにサンモールでお昼ご飯をたべる。
前によるお酒をいただいたことのあった店でランチのメニューを、見つけ
アテの味をおもいだしてふらりと入る。

気さくな女将さんと無口な大将がふたり、
こんな天気だからお客さんも入らないよ、といいながら対応してくれる。
まさかの500円ランチの分量に、食べきらなければ、と
おなかがいっぱいになるまえにと急いで箸を運ぶ。
たっぷりのメンチカツに副菜、焼き鳥のお店らしい鳥のだしがきいたスープ、
何より写真でもメインのご飯がすばらしい。
たいへんおいしいお昼ご飯でした。またのんびり来たいなあ。


小樽駅から札幌に向かう。札幌で地下鉄に乗り換えて
またしばらく。

笑っちゃうくらいの光景も、正方形に切り取ればまた不思議。
小さな旅だけど、そんなのもじゅうぶんな幸せだ。


札幌では大通駅の地下街で献血もしてきました。
寒い国では冬にとっても血液が足りなくなるそうです。
私も北国のうまれなので人ごとではない。登録している献血センターから
冬には呼び出しの電話があったりする。

なんとなくいいことをしたような気になりながらの帰宅。

 

昨夜のおいしいご飯とお酒の記憶で、
ほんのりおなかいっぱい、幸せなまま目のさめる朝。
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夜の雪はさほどでもなかったので、朝の雪かきはほとんどいらないほどだったのに、
昼前から外がひどく冷え込んでいるらしい。
いつものように宿を出て、歩いて30分くらい、駅から少し離れた
温泉に向かう。

途中、鼻を真っ赤にして歩く男子中学生とすれ違う。
学生服の足下がブーツだ。女子高生も足下がブーツ。みんなおそろい。
夏の宮崎で、首にタオルを巻いてビーチサンダルの女子高生の集団を見た。
学生にも地域柄がでる。

学生に負けじと宿で借りたゴム長をかっぽかっぽならして歩く。
本当に楽ちんだ。踏めば舞うような新雪も、車で固められた轍も、
湿り気の多くなった車道も思いのまま。

温泉に着くと、大広間にはおもいおもいにくつろぐいろんな年代のひとが
ぽつんぽつんとグループを作っていた。
私ぐらいの年の一人温泉はあまりいないけれど、観光客らしいカップルも
温泉の室内着でくつろいでいる。床暖房がきもちいい。

あまり人のいないお風呂でゆっくりくつろいで、露天風呂でひどくなってきた雪を眺め
帰りは大丈夫かな・・・と思いつつも大広間に戻り、床暖房の心地よさに
小一時間も昼寝をしてしまった。雪はますますひどくなっていた。

温泉からの帰りのバスで、宿の場所を説明し、最寄りでおろしてもらい、
目以外のすべてを右から左に降る雪からガードして宿に帰る。
温泉のぽかぽかも、帰り道の雪の厳しさも、
両極端にきもちいい。

クリスマスらしいことは何もしなかったけど、雪国っぽい思いをした。



 WHOOP it up!

Working Holiday
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小樽でちょっとお手伝いをしながら、長期滞在しよう!

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仕事の合間に小樽を十分に堪能できます!
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The meaning is “Let’s long term stay while working as a exchange helper in Hokkaido Otaru. “
The MorinoKi helper is to exchange your hostel charge for work several hours at the hotel.
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 もりのき本館

The Otarunai Backpackers' Hostel MorinoKi
The Otarunai
Backpackers' Hostel
MorinoKi
おたるない
バックパッカーズホステル
杜の樹

〒047-0028
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